植松潤治先生プロフィール
湖北グリーブクリニック 院長
日本小児科学会専門医・日本小児神経学会専門医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
平成元年滋賀医科大学卒業。医学博士。介護支援専門員。日本小児科学会、日本小児神経学会、日本リハビリテーション医学会所属。

マイコプラズマ肺炎とは、どんな病気なのですか?

A.肺炎マイコプラズマという細菌による呼吸器感染症で、患者の約80%は14歳以下の小児ですが、大人の感染もあります。かつてはオリンピック開催年に流行することが多かったのですが、2000年以降はそのような周期は見られず、むしろ年々増加しています。  感染経路は、患者の咳のしぶきを吸い込んだり、濃厚な接触で感染することが知られています。最初は、発熱・全身倦怠感・頭痛など比較的軽症で、遅れて咳が出てきます。発熱などの症状が消失しても咳がその後、2~3週間残ることも特異的な症状です。胸部レントゲンで肺炎かどうかは診断可能です。髄膜炎等、重症化することもあります。最近では、血液検査に加え遺伝子検査も出来るようになりましたので、疑わしい場合は積極的に検査を受けてください。

風疹注意報が出ているそうですが、どういったことでしょうか。

A.風疹の大流行の兆しがあると言う事で厚生労働省から発令されました。3月末時点で昨年の感染者数を超え5月当初で昨年の二倍、5000人以上の感染者が出てしまいました。
風疹は子供の病気の様に思われますが、成人も感染します。特に、妊娠されている女性が感染すると、胎児に影響が出る場合もあり感染対策が必要です。
今回の大流行は男性が多くを占めていることも特徴です。これは、これまでの予防接種行政の狭間でワクチン接種が終了されていない方がおられることも影響しているようです。
ご家族や周囲に妊娠されている方がおられる場合は注意をしましょう。特に男性はご自身の感染予防も兼ねてワクチン接種が勧められています。
Q&詳しくは厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)を参照してください。

PM2.5って何?花粉症とどう違うんですか。

A.春になるとスギ花粉症が大流行しますね。花粉症についてはかいつぶり通信No.80のQ&Aを読んでみてください。
 さて、PM2.5についてですが、この2.5というのは微粒子の平均的直径を指しています(2.5μm)。スギ花粉が30~40μmの大きさですから、かなり小さいですね。スギ花粉では目や鼻の粘膜に直接接触することで、アレルギー反応が生じ涙や鼻水が止まらなくなってしまうという症状が出ます。これが花粉症です。
 PM2.5で問題になる微粒子は排気ガスに含まれているものが多いことから、環境悪化の指標にもなります。当然健康にも影響が出ることが報告されています。特に気管支喘息や肺がんの原因にもなりうるという研究報告もあり、かなり深刻な環境問題と言えますね。 
 中国からの黄砂は主に砂塵のことで、これらも微粒子を含んでいますが、日本に飛来する黄砂の平均直径は4μm程度と言われています。やはり、気管支に吸着してしまうと喘息の原因にもなります。
 これらの予防は微粒子を吸い込まないことに限ります。外に出るときは、マスクが有効ですが、花粉程度の大きさなら十分排除できますが、PM2.5となると通常のマスクではカットできません。N955という特殊マスクならOKですが、このマスクは息が苦しくなることも大いにあります(外から微粒子が入らないということは、空気もなかなか入らないということは想像できますね)。また、環境省などが発する大気汚染情報(「そらまめ君」情報)にも注意をしてください。警報などが出る地域での不急不要な外出は控えましょう。

環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」ホームページ
http://soramame.taiki.go.jp/

現在妊娠中なのですが、出生前診断が血液検査で出来る、とテレビで見ました。どのようなものでしょうか。

A.出生前診断の方法にはいくつかあります。よく知られている胎児エコー検査もその一つです。テレビドラマでも、妊娠が分かりお腹にエコーをあてて、医師から「順調ですよ」なんて言われて嬉しく微笑むようなシーンを目にしたことがあるでしょう。でも、そんなドラマで「ちょっと異常がありそう」と宣告される場面はそうそうないのではないでしょうか。出生前に胎児に異常が見つかると、母親初めその家族はどのように感じ、どのような態度・行動をとればよいのでしょうか。ドラマでは教えてくれませんよ。「見えなければ考えない」そんな典型的なシーンかもしれませんね。最近では母体血清検査のように胎児・母体ともそれほど危険なく検査がうけられるようになってきました。胎児が母体に影響を与えたり、母体が胎児に影響を与えたりする危険を事前に察知できることは重要なことでしょう。しかし、それ以外で胎児に異常が見つかった場合、そのまま妊娠を継続すべきかどうか。それは、母親を含め家族や社会が真剣に考え、あらゆる医療・社会情報を得て判断していくべきでしょう。決して母親だけが悩む問題ではありません。詳しくは次のホームページを参照してください。

出生前診断情報センター http://www.prenatal-diagnosis.info/
日本産科婦人科学会(出生前に行われる検査および診断に関する見解)
http://www.jsog.or.jp/ethic/H23_6_shusseimae.html

骨粗鬆症について教えてください。

A.骨粗鬆症とは「骨」が粗く(あらく)なり、鬆(す)(つまり骨の中が抜けてしまい、カスカスな状況)の様になってしまった状態をさしています。わずかな外力(転倒や、自分自身を支えるなど)で骨折をしてしまうような脆い骨の状態です。
このような状態にならないように予防するには、文字通り「こつこつ」とした努力の積み重ねが重要です。予防の三原則は「食事(カルシウム摂取)」「運動」「日光浴」です。現在の日本社会での通常の食事を摂っているならまず「食事」でカルシウム不足はあまり考える必要はないでしょう(小魚を死ぬほど食べる必要はありませんね)。運動は大切です。運動していても日光の力を借りないと弱い骨になります。日光の下で、運動を心掛けてください。
体の不自由な方は、上記三原則が不足しがちです。そんな場合は、早期からお薬を服用していくことも重要になります。
最近では、様々な治療薬が開発されてきました。毎日服用・一週間に一度服用・ひと月に一回点滴注射など、期間も剤形もいろいろ揃ってきました。自分に合ったお薬を決めてもらい、骨粗鬆症の予防に努めてください。

てんかんのある人の運転適性ってどういうものでしょう。

A.平成24年4月19日付けで日本てんかん学会からこの事に対して意見表明されています。それによりますと、「てんかんの病態は多様であることから、てんかんのある人の運転適性につきましては個々に判断されるべきであり、2002年の道路交通法改正により一定の条件を満たせば運転免許証が許可されること」になっています。「てんかんのある人、ご家族や周囲の人々におかれましては、免許取得・更新条件を厳格に遵守する必要があります」と結んでいます。また、行き過ぎた規制が差別となりかねないことを懸念し、日本てんかん協会(当事者団体)からは、以下の要望書が提出されています。 ①運転に不適切なのは病気の症状(状態)であり、病気そのものや病気のある人ではありません。病名による差別はしないでください。②病気のある人に、症状(状態)によっては運転できないという社会的責任を適切に自覚するための方策を、関係機関と協力して一層推進してください。③病気の症状(状態)のために運転免許証が取得できない場合には、その状態にある人の生活の不便を補填する施策を、関係省庁と協力して推進してください。
 てんかんに限らず、病気が原因で運転事故を起こすことは誰にでも起きる可能性があります。人ごとと考えず、自分たちの課題と捉えて、みんなで良い方向を導き出しましょう。

子どもの予防接種が増えたようですが、現在接種可能なものは どんなものでしょうか。

A.ワクチンで防げる病気(VPD)から大切な子どもを守ることはとても大切な事ですね。日本はこのVPDに 対しては欧米と比べるとずいぶん消極的でした。でも、ようやく欧米並みとは言えないけれど、ずいぶん接種可能なワクチンが増えてきました。一方で、たくさ んのワクチンを上手に受けていくには適切なスケジュール管理が必要です。地域ごとの接種方法や補助の有無が異なりますので、かかりつけ医とよく相談のう え、スケジュールを立てていきましょう。ちなみに現在推奨されているワクチンは以下のものです。B型肝炎・ヒブ(細菌性髄膜炎予防)・小児肺炎球菌・三種混合・二種混合・BCG・ポリオ・麻疹風疹(MR)・水痘・おたふくかぜ・日本脳炎・インフルエンザ等。

放射線の影響についていろいろ言われていますね。医療機関でもたくさん放射線機器があるのですが、それほど危険なのでしょうか。

A.テ レビや新聞で福島原発の記事がたくさんあり、困惑されても仕方がありませんね。放射線単位もいくつかあって、何が何だか分からなくなっている方も多いので はないでしょうか。此処では、人体にどの程度影響を与えるかを示す線量単位(mSv:ミリシーベルト)でお話します。まず放射線の影響は人体実験が出来な いので、すべてのお話は確率であることを押さえてください。ですから示された線量を浴びると必ずガンになるといったものではなく、ガンになる確率が増える と言う事です。自然放射線による年間被ばく線量は、3.75mSvで生涯浴びると1%、1年間で合計20mSvを18歳~65歳まで継続して浴びると、ガ ンで死亡する確率は3.6%と言われています。胸部X線は0.2mSv、頭部CT検査を一回受けると2.5mSv程度です。ちなみに一日1.5箱1年間た ばこを吸うと、36mSvです。個人的には福島原発も大変ですが、タバコをなくすことが先決と思いますが・・・。

最近鳥インフルエンザの報告を耳にしますが、人体に影響は無いのでしょうか。

A.鳥インフルエンザについては、これまで、海外では人体への感染事例の報告がされていますが、日本では ありません。鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃酸で不活化されると考えられる事や、ひとの細胞に入り込む受容体が、鳥とは異なる事や、通常の過熱調 理で容易に死滅するので、加熱すればさらに安全と考えられています。また、日本の鶏卵・鶏肉は、厚労省の「衛生管理要領」で厳しく管理されているため安全 とされています。とはいえ、感染が疑われる野鳥や鶏を勝手に直接処理したり、調理するのは控えた方が良いでしょうね。

毎年春先になると目がかゆくなったり、鼻水が止まらなくなります。花粉症と言われました。今年も苦しむ事になるのでしょうか。

A.くしゃみ、鼻水、鼻づまり。これに目がかゆくなる症状が重なれば、まちがいなく花粉症でしょうね。次 期シーズンは図のように予想されています。特に、作夏は猛暑で、スギ花粉が大量に産生されているようなので、例年の1~4倍の花粉飛散が予想されていま す。治療ですが、症状が出てからでは遅いといわれています。初期療法といって、「花粉が飛び始める2週間前から」が基本です。症状発現を遅らせたり、軽く 押さえる効果が期待されます。今季は早めの対応を心掛けてください。

メタボリックシンドロームってなんでしょう?

A.「おなかがポッテリ。なんだか血圧も高そう。そうこうしていたら、本物の病気になっちゃった。」そんな方が現代は多くて、生活習慣病と言われています。そんな生活習慣病は、それぞれの病気が別々に進行するのではなく、おなかのまわりの内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が大きくかかわるものであることがわかってきました。内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧症、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。
馬肥ゆる秋。おいしく食事を召し上がるのも結構ですが、メタボに厳注意。同時に運動の秋を充実されて、メタボ無き健康な秋を満喫されますように・・・。

からだの緊張が強くて困っています。どうすればよいでしょうか。脳性麻痺なんですが、最近からだの緊張が強くて困っています。どうすればよいでしょうか。

A.脳性麻痺の方は体の緊張を上手にコントロール出来ないのが特徴です。風邪を引いたり、精神的に疲れたりしても緊張が亢進します。
緊張を軽減するためには、疲れをためないことが一番重要ですね。でも、それでもコントロール出来ない時は、お薬も服用しましょう。緊張が亢進したままだ と、異常姿勢となり、子供さんなら成長障害を誘発したり、成人なら疼痛などが生じ二次障害の原因になったりします。お薬のほかに、リハビリテーション、装 具、神経ブロック等いろいろな治療方法がありますので、医師とよく相談し自分にあった治療方法を選択してください。
特に、ボツリヌス毒素注射による有効性が最近よく報告されてきました。滋賀県肢体不自由児者福祉大会合同企画として、この治療方法についての公開シンポジウムが開催されます。是非、そこで詳しく教えてもらってください。

子宮頸がんの発症を予防できるワクチンについて
子宮頸がんの発症は若い女性に多いと聞きました。新しく、発症を予防できるワクチンが出来たそうですが、教えてください。

A.子宮頸がんは20~30代で急増しています。日本人では年間約15,000人の女性が発症していると報告されています。原因は発がん性HPV(ウイルス)の 感染で、何度でも感染する可能性があります。その中でもHPV16型、18型は子宮頸がんの60%に見つかっています。ご質問のワクチンはこの発がん性 HPV16型、18型の感染をほぼ100%防ぐことがわかっています(でもがんの発症を100%阻止できるかどうかはまだ確認されていません)。しかし、 感染が発がんに大きく影響していることは間違いなく、その感染予防はとても大切です。接種後20年程度の予防効果があると推察されています。欧米では15歳女子全員に接種を勧めているところもあります。このワクチンは10歳以上の女子に接種可能ですから、早くから感染予防をすることはとても意義のあることと思われます。詳しくは、直接お聞きください。

インフルエンザ予防 2
この秋・冬にかけてのインフルエンザ流行がとても心配です。特に障害のある子供はどのように予防していけば良いのでしょう。

A.新 型インフルエンザはこれまでの報告では、体力が弱い(基礎疾患がある)方や子供さんに重症化率が高いと言われています。11月から本格的にこの方たちを最 優先接種対象として、ワクチン接種が始まっています。遅れて順々に多くの方への接種が行われています(下の図)。最優先になるのかどうかは、かかりつけ医 の判断によりますので(優先接種対象者には脳性麻痺の方や難治てんかん・喘息等が指定されています)、是非主治医とよく相談されてください。かいつぶり診 療所でも、優先接種対象者の証明書(主治医発行)があれば接種することが出来ます。(ただし、ワクチンは不足していますので直ちに接種出来るとはいえませ ん。)ワクチンは転ばぬ先の杖です。接種出来たからといって安心せず基本的な予防対策(うがい・手洗い・人中でのマスク)は忘れないでください。

インフルエンザ予防 1
この秋・冬にかけてのインフルエンザ流行がとても心配です。特に障害のある子供はどのように予防していけば良いのでしょう。

A.こ れまでの季節性インフルエンザと特に変わらず対策をしていきましょう。ウイルスは乾燥しているとどんどん増えます。うがいはとても大切です。外出時はマス クをしましょう。他者への感染予防というより、お口の中を乾燥させない効果で、本人を守ってもらえます。お部屋には加湿器を入れましょう。定期的に窓を開 けて換気もしましょう。手洗いも大切です。一人で出来ない時は、お母さんがやさしく洗ってあげてくださいね。一番は体力勝負です。不眠にならないよう、 しっかりと就寝時間をキープしてください。おいしいもの、栄養のあるものをしっかり食べましょう。 それでも、お熱が高く出るようなら12時間は様子を見た上で診療所に行ってください。そのときもマスクは忘れないでね。

落ち着きが無く、小学校入学が心配
この春小学校に進学します。幼稚園の頃から、落ち着きが無い・活動に参加できないなど他の子ども達や先生との交流に課題があるのではないかと指摘されています。小学校でいじめにあわないか心配です。医学的に何か問題でもあるのでしょうか。

A.お話の内容から察しますと、お子様には何らかの発達障害があるのかもしれません。発達障害というのは 単純な知的障害をさすものではありません。学力は普通以上にあるのに、人間関係がうまく形成できなかったりするような子どももいます。その概念の幅は非常 に広いため、この紙面のスペースでは十分なお話は出来ません。誤った知識や先入観はかえって子どもの成育には好ましくありません。一度、小児の専門医にご 相談ください。環境の整備や医療的かかわりで随分成長を助けてくれるはずです。

アトピーについて
冬になると肌がカサカサしてきます。かゆみも強くなってきます。アトピー性皮膚炎でしょうか。

A.冬は空気が乾燥します。着替えや車のノブを触ったりすると静電気にびっくりされることも多いでしょう。こんなときはお肌も乾燥してきます。お肌の保湿機能が もともと弱い方は、カサカサしてかゆみも生じてきます。アトピーの方はその典型と考えても良いでしょう。肌が弱い方やアトピーの方に共通して心がけていた だきたいことは、「自分で肌を潤わせる」ことです。お部屋には加湿器を入れる、時には窓を開けて空気の入れ替えをする。静電気予防のため、地肌に触れる衣 服は綿製品にする。お風呂には毎日入る。石鹸は赤ちゃんにも使えそうなマイルドなものにし、タオルでゴシゴシ擦らない。石鹸を手で泡立てる程度でOK。 長湯はしない。お風呂から出たら、オイルローションをしっかり塗る。局所が赤くなっているようなら、適切なお薬を塗る(ここは紙面では語りつくせない)。 ストレスはお肌の大敵。リラックス・リラックス。睡眠をしっかりとり、食事は偏食しない。特に、ラーメンやスナック菓子など油のきついものは禁止。 ETC、etc。。。お伝えしたいことは、いっぱいあります。心配なら一度クリニックにお越しください。

障害のある子どもの親の検診について
私には障害のある子どもがいます。そろそろ自分の健康診断にも行きたいと思っているのですが、日々の生活が忙しく、なかなか行く機会がありません、子どもの心配をせず健康診断を受けられるところはありますか?

A.障害のある子どもを育てるご家族は、いつもお子様の健康には気を使っておられることと思います。でも、そのご家族の健康は大丈夫ですか?ご家族がいつまでも健康であってこそ、お子様も安心して暮らせるものです。 「わかっているけど、時間がない」「子どもを置いて健診には行けない」そんなお悩みも聞こえてきます。そこで、かいつぶり診療所ではそんなご家族への健康サポートとして、「いつも元気でね健診」を始めました。どうぞご利用ください。

脳性麻痺の子どものボイタ訓練とは?
脳性麻痺の子どもにボイタ訓練というのを聞きますが、どのようなものでしょうか。

A.ボ イタ法は、当初ボイタ医師により、主に脳性麻痺の患者が対象として考えられていたが、現在は二分脊椎や筋肉の病気、内反足、股関節臼蓋形成不全、側わんの 方など様々な運動に問題がある方に効果があります。 ボイタ医師によると、人間は脊椎動物である、脳性麻痺になると手足が突っ張り異常な運動をし、中央にある脊柱を中心とする部分は弱って体を支えられない状 態になります。その状態に対してボイタ法では、骨の周辺の傍脊柱筋という筋肉をしっかりさせ、肩や肘や股関節など、胴体をしっかりさせることによって、首 がすわり坐位もとれるようになり、最初手足に力が入っていたのがリラックスしてよつばいや歩行などができるように発達していきます。(聖ヨゼフ会HPよ り)立ったり、歩いたり、動作を通じて正しい運動を獲得しようとする訓練ではありません。一定の姿勢の中で一定の刺激を与えることで、自然の運動反射が誘 発され、正しい運動発育を促そうとする訓練です。年長の方にも応用され、安定した呼吸やリラックスした姿勢を獲得することも目的としています。かいつぶり 診療所・湖北グリーブクリニックでは大谷先生のもと、この訓練を提供しています。